意識不明の息子に借金があることが判明。返済が難しい場合は?

独立行政法人国民生活センター発行 国民生活2023.1月号
暮らしの法律Q&A 第127回より

意識不明の息子に借金があることが判明。返済が難しい場合は?
 同居している息子が脳梗塞で倒れ意識不明で入院しています。
 最近、息子が借金をしていたことが分かりました。
 本人以外に返済義務はないと聞きましたが、家は息子、土地は私の名義になっているので、
 返済しないと住めなくなるのではないかと心配です。

回答 萩谷雅和弁護士
 第一に「本人以外に返済義務はないと聞きましたが」の部分ですが、確かに本人以外に返済義務はありません
 ただし、万が一、息子さんがお亡くなりになった場合は、相続人が借金も相続することになりますので、
 その点は、混同しないでください。
 第二に「返済しないと住めなくなるのではないか」という点ですが、その可能性はあります。
 そもそも、息子さんにお金を貸した人は、息子さんがきちんと返済してくれるだろう、と思って貸したわけです。
 それが脳梗塞で入院しているということは、「普通に就労して、その収入で返済する」ことが不可能になっている、
 ということでしょう。
 こういう場合は、貸主は息子さんを相手に貸金返還を求める訴訟を起こせます
 貸している事実が認められれば、「借金を返還せよ」という判決がなされます。
 貸主はその判決をもとに、息子さんの財産を競売にかけます
 貸主は、その競売代金の中から貸し付け金額を払ってもらおうとします。
 こうした手続きは、貸主が裁判所に申し立てれば、裁判所が自動的に手続きを進めます

 息子さんの財産が家しかないとすれば、その家を競売にかけるというのは、最も自然な成り行きです。
 競売によって家が他人のものになれば、息子さんもあなたも、その家に住み続ける権利はありません。
 とまあ、杓子定規に言えばこうなります。

 あとは、貸主に少し譲歩してもらえないか、ということになります。
 例えば、あなたが息子さんに変わって分割弁済する
(その分割弁済を確実なものにするため、あなたの土地はその貸主へ担保提供する)、返済金額を減額してもらう、などです。
 これらは貸主に強制できるものではありませんが、貸主によっては承諾してもらえることもあるでしょう。

 前述の貸金返済請求訴訟や競売の手続きは、かなりの費用がかかったり、回収までに日数を要したりします
 例えば、判決後に競売を申し立てても、競売の対象である家の物件調査や査定などの手続きがあり、
 これには1年くらいかかることがザラです。
 さらに、土地があなたのものですから、新たな「地代(借地料)」も決めなければなりません
 こうした貸主側の面倒な事情を考えると、一定の譲歩を得られることは意外に多いものです。
 このような一連の手続きや駆け引きなどには、専門的な知識が必要になりますから、弁護士などに相談することをお勧めします。

*************************************

借金をするということは返す必要があるということです。
誰が返すのか、どう返すのかについて人ごとは言えない場合があるということです。

借金について困っていたら専門家に相談する必要があります。
行政では無料の相談機会を設けたりしています。
専門家に相談することが重要でしょう👆

借金返済のために、闇バイトに手を染めてしまうと、
一生が台無しになってしまいます。
気軽に借金する手立てが多くありますが、
それって大丈夫ですか?慎重に検討してください。

*********************************************